タカの備忘録

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マイオカインの筋肥大への影響

マイオカインの筋肥大への影響

〇マイオカイン

マイオカインとは・・・

骨格筋に発現し局所的に分泌される。

その後循環血液により他の組織にも影響を及ぼす。

 

これらの物質は運動トレーニングにより骨格筋内で合成され骨格筋の同化・異化作用を

促進する。



マイオカイン

作用

メカノ成長因子(MGF)

レジスタンストレーニング後の筋成長の促進。

同化作用を促進し異化作用を抑制する。

機械的刺激による筋衛星細胞の初期に応答する。

インターロイキン(IL)

運動後の免疫応答を制御および調整するために分泌される。

IL-6は筋衛星細胞の増殖を誘導し、筋衛星細胞を介した筋核の増加による筋肥大作用を発揮する。

ミオスタチン

筋原線維タンパク合成を抑制し

筋衛星細胞の活性化を抑制する可能性がある。

肝細胞増殖因子(HGF)

静止期の筋衛星細胞の活性化に重要であると考えられている。

白血病抑制因子(LIF)

レジスタンストレーニングに関連したカルシウムの変動によって発現が増加する。

隣接する筋衛星細胞に傍分泌様に作用し

増殖を誘導すると考えられている。

 

*筋衛星細胞・・・既存の筋繊維に核を供給し筋細胞の有糸分裂能力を維持する。

 

〇メカノ成長因子(MGF)

レジスタンストレーニングによりMGF mRNAが増加する。

これにより筋損傷後の局所的な修復と再生を促進し運動後の筋肉の回復を促進し筋肉の同化を促進する。

さらにMGFはタンパク分解する異化作用を抑制する作用があるという報告もある。

 

またMGFは早期に筋衛星細胞の活性化と増殖を促しトレーニング後の筋修復に必要な筋芽細胞数を増加させ筋衛星細胞の補充を促進する。




〇インターロイキン(IL)

免疫応答の制御と調整の為に分泌される。

ILの中でも特にIL-6は研究がされていて結合組織の成長因子で、腱のコラーゲン合成を刺激する。

これにより筋組織が高負荷に耐える能力を高める事が出来る。

 

ミオスタチン

筋量増加を阻むマイナスの調整因子として働く。

 

レジスタンストレーニングを行う事でミオスタチンの増加を抑制することができる。

特に大腿部など大きな筋肉の部位はミオスタチン量が低下しやすい事がわかっている。




*参考文献:骨格筋肥大のサイエンスとトレーニングへの影響